「観花」宜舟 gishu

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2015年 11月 24日

フランス

 フランスのことを丁寧語を使い「御フランス」などという。いい響きだ。
 「御イギリス」や「御アメリカ」ではどうも語呂が悪い。

 映画が好きな僕にとってフランスは憧れだ。
 ゴダール、トリフォー、べネックス、カラックス…
 好きな映画監督ばかりだ。
 それに、サルトルの実存主義は僕を導いてくれた思想だ。

 そんなフランスで同時多発テロが起きた。

 千年の間、ヨーロッパの思想と政治は宗教が支配していた。
 しかし、民衆はフランス革命により自由と平等を勝ち取り、政治は宗教の束縛から解放され政教分離を成し遂げた。

 そんなフランスで同時多発テロが起きた。

 テロリズムの語源は「Terror:恐怖」である。
 有志連合による空爆もまたテロということだろうか。
 恐怖の連鎖は終わらない。

 政治と宗教は分離できた。
 でも思想と宗教は分離できていない。(できない?)
 もし思想と宗教を分離すことができれば、テロはなくなるのではないか。

 そして、それを分離する人道的な方法は、まさにフランス革命の理念である自由、平等、友愛(博愛)ではないか。
 そんなことを思う。

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by eguchi_gisyu | 2015-11-24 02:35 | 随想 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 17日

感会記/neuma

 二幅の間の椿、安らかに納まる。

  掛物二幅/写真「neuma」藤原更 作
  器/ジャグリングクラブ(19世紀)
  花/西王母椿
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by eguchi_gisyu | 2015-11-17 01:01 | 会記「よい時によい友と」 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 10日

よい友と

 藤原更と宮脇誠はよい友だ。
 花の仕事をはじめ、ふたりの友の名にそえて僕の名が呼ばれることが多くなった。
 ありがたい。

 顧ればふたりとの付き合いは20年を超える。

 更はコマーシャル・フォトグラフの分野から美術家へと転身し、今では海外の企画展やアートフェアーで数々の作品が紹介されている。
  → http://www.sarah-f.jp/

 誠は単身フランスに渡り、自らの足と目で古道具屋の道を切り開き、今では東京目黒で「miyawaki modern」という古道具屋を営んでいる。
  → http://miyawaki.biz/

 ふたりの閲歴を語るには、僕はこの20年の間、あまりにも安逸に耽っていた。
 でも今は、よい友とよい仕事ができる。
 そんな縁を僕は幸とする。ありがとう!!

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by eguchi_gisyu | 2015-11-10 13:49 | 随想 | Trackback | Comments(0)
2015年 11月 06日

花人・現代美術作家として/主題と時運

 美は生まれ、高まり、極まる。
 物語は平安の調に生まれ、式部によって高まり、極まった。
 水墨は和漢の境に生まれ、雪舟によって高まり、極まった。
 琳派は美感の上に生まれ、光悦と宗達によって高まり、極まった。

 そして、侘び茶の湯の花は桃山の豪奢に生また。
 利休は豪奢を知り尽くし、豪奢を否定することにより、侘びの花を高め極めた。

 残念ながら極まったものを超えることはできない。
 それでも、新しい日本の花が生まれるチャンスはある。

 課題は二つ。
 一つは、日本の美の主題である「たちあらわれ、きえゆくもの」をとらえること。
 この方法を探し、繰り返すことで新しい日本の花は現前する。

 そして、もう一つは「時運」だ。
 日本の美の神が微笑むことを信じ、待つことにしよう。

 川端康成さんの文(徳)に導かれ記す。

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by eguchi_gisyu | 2015-11-06 11:07 | 随想 | Trackback | Comments(0)