「観花」宜舟 Gishu Eguchi Yoshitaka

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2014年 08月 27日

web花講座「古語拾遺」vol.46【日本の花の思想史】花の御所・足利義満

 平安から鎌倉へ。政は公家から武家へ変わった。
 鎌倉は頼朝の死後、陰謀と暗殺が繰り返された。
 そんな中、再び公家と武家が対立、南北朝の動乱へ。
 そして、動乱を治めたのは坂東の武者「足利」であった。
 室町の始まりである。

 平家物語の一節「唯春の夜の夢の如し」。
 平安朝の栄華は春の夢であった。
 しかし、その春の風を追う猛き者がいた。
 室町幕府三代将軍・足利義満である。

 義満は屋敷に多くの花を植え、これを瓶にさす遊び「前栽」など、王朝風な雅な遊びを好んだ。まさに花の御所と呼ばれた人である。
 この「妍(美しさ)を競う」遊びこそ春の夢であり、こういった執心を捨てさる慎みを説いたのが栄西、法然、親鸞、日蓮、道元、一遍の鎌倉新宗教であった。

 やはり、人は富貴に憧れるのであろうか。

 まだまだ「わび」の花は咲かぬ。
 室町末期「応仁の乱」という生と死が介在する動乱を経るまでは…

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by eguchi_gisyu | 2014-08-27 16:57 | 2013-2016_花講座「古語拾遺」
2014年 08月 14日

web花講座「古語拾遺」vol.45【日本の花の思想史】末法/平安末期~鎌倉

 平安末期は、大火、大風、大地震。
 福原遷都、源平の争い。
 人々は目に見えない歴史の力に脅えた。

 この末法の世を物語る「方丈記」の一節
 「古京(京都)はすでに荒れて、新都(福原)はいまだ成らず。
 ありとしある人は皆浮雲の思ひをなせり」。

 そして、平安朝の荒涼とした姿は、栄西、法然、親鸞、日蓮、道元、一遍らによって今までの執心を捨てさる慎みの心となり、やがて茶の湯の創成の花を咲かす。

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by eguchi_gisyu | 2014-08-14 10:12 | 2013-2016_花講座「古語拾遺」
2014年 08月 10日

web花講座「古語拾遺」vol.44【日本の花の思想史】随想/平安朝

 源氏物語や枕草子の中に咲く雅な花は、移りゆく時を写し出し季節を呼び寄せる。

 今の今咲く朝顔。この源氏の中に咲く花を生けてみたいと思うが、どうもリアリティーがなく、生けることができない。

 「朝顔や花の中なる花の夢」宗長の言葉。
 やはり、朝顔は夢の中か。
 移ろう一瞬をとらえ生け写す。
 その力は今の僕にはない。
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by eguchi_gisyu | 2014-08-10 17:45 | 2013-2016_花講座「古語拾遺」
2014年 08月 01日

web花講座「古語拾遺」vol.43【日本の花の思想史】萩

 万葉集でよく歌われる萩。

 このささやかな花に露帯びる姿は「萩の露」として地歌の曲名にもなっており、訪れ(音信)の絶えた人を待つ心を現す。

 訪れが絶えること、それは花が萎れること。

 そして、花麗しき頃を過ぎても、萎れし果ての麗しさを知ること。
 ここに世阿弥の云う「花よりもなお上のこと」(さび)がある。

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by eguchi_gisyu | 2014-08-01 08:54 | 2013-2016_花講座「古語拾遺」