「観花」宜舟 Gishu 江口ヨシタカ

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2014年 06月 28日

集団的自衛権

 このブログにおいて政治に関わる発言は慎みたいが、集団的自衛権は今後の日本のあり方を示すものだと思いますからあえて述べます。宜ししければお付き合いください。

 集団的自衛権を「てにをは」や切れ字などの助詞の解釈で論じるのは非常に危ういと思う。

 そして、集団的自衛権を論じ、且つその業務に携わる方は、助詞の使い方について深く考察した富士谷御杖の「脚由抄」を読んでほしい。(この本、読んでほしいといいながら、僕にとっては難しい)

 平和国家を目指す日本。
 抑止力も含めた調和こそが平和であると信じる私。

 「てにをは」や切れ字の解釈が良き方向に進むことを願う。
 それは、白漫々とした日本の未来でありますように。

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by eguchi_gisyu | 2014-06-28 00:26 | 随想 | Trackback
2014年 06月 21日

web花講座「古語拾遺」vol.40 花の出生を見る

 花の出生を見つめ、これを活かし生けること、これ大事。

 例えば、撫子の出生を伝える「大鏡」の一文。
 「撫子の種を築地の上にまかせ給へりければ、思ひがけぬ四方に、
 色々の唐錦をひきかけたるやうに咲きたり…」

 そう、撫子は思いもかけないところから生え出る花。
 のびのびとした心で生けてみよう!

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by eguchi_gisyu | 2014-06-21 17:24 | 花講座「古語拾遺」2013-2016 | Trackback
2014年 06月 16日

随想/風

 風興、風姿、風流、風狂、
 風にまつわる熟語はカッコイイ!

 また、花道の古典には「野分の花のこと」や「吹分の花のこと」があり、
 花にとって風は重要なアイテムである。
 そして「風雅」。この言葉は僕の憧れである。

 日本おける風雅には三つの意味がある。
  「みやび」王朝風の雅。
  「風に任す」芭門(芭蕉)の雅。
  「万巻の書を読み、千里の道を行く」文人墨客の雅。

 どの雅をゆくも、風をうけ大海を彷徨う舟である。
 そもそも庶民の僕は「みやび」ではない。
 さすらい、旅を住処とする芭蕉。とてもマネできない。
 万巻の書、いやいや千巻の書がいいところだろう。

 ま~ネガティブなリストをあげてもしかたがない。
 そこで、今の世の資本主義社会の雅を考えると。

 ブルジョアの白色でもなく、プロレタリアの赤色でもない、
 無色(何色にもなる)こそが、平成の雅ではないだろうか。

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by eguchi_gisyu | 2014-06-16 20:00 | 随想 | Trackback
2014年 06月 11日

Biography

 勅使河原宏監督作品「利休」のなかの三國連太郎さんの所作、そして茶道具や花をめでる姿に心ひかれ生花を始める。

 生花を修練するなか、川瀬敏郎先生の「たてはな」と出会う。
 その花は人為を尽くしつつも、人為の及ばない自然の美を尊ぶ花であった。そんな「たてはな」に憧れ、その美しさを紐解くため日本人の心の歴史をさかのぼる。

 「たてる」という行為の起源を古事記に訪ねると三柱の神に出会う。
 神は柱を「たてる」ことで現れるのだ。そんな垂直に萌え騰がる古代人の詩情は、大地に立つ人為と天に祈る信心の表れであろう。
 そう、生い出る生命はみな天をさしているのだ。

 そして今、天をさす信心を自然の中にさがすと神体山や神木に出会う。

 自然へと切り込んでいくこと。
 そう問い続けること。
 今を生きる作家としてのテーマとする。


 「花新」万物みな新なり
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by eguchi_gisyu | 2014-06-11 13:17 | Biography「たてはな」 | Trackback
2014年 06月 05日

web花講座「古語拾遺」vol.39 器の好み/竹

 なぜ只の竹をもって作る花入が貴重なのか?

 竹一重切花入「園城寺」(利休作)のような銘ある花入れは、
 グロピウス(*)の言葉をかりると「形なきものが形あるものによって表されている」ものであり、
 ものは只の竹であっても「園城寺」は利休の心其のものであるから。

 花は美しい。しかし、花入の美しさを知る人は少ない。
 美しさは花にあり、花入にあり、調和の美にある。
 花の美しさと共に花入の雅味を見逃してはならない。

 (*)グロピウス Walter Adolf Georg Gropius [1883~1969]
 ドイツの建築家。日本に滞在し桂離宮を賞賛した。
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by eguchi_gisyu | 2014-06-05 13:57 | 花講座「古語拾遺」2013-2016 | Trackback