「観花」宜舟 gishu

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2017年 05月 22日

到来

 万葉集巻一の持統天皇の歌「春過ぎて夏来るらし白栲の衣乾したり天の香具山」。

 風にゆれる白栲。
 今日はよく晴れ、白いシャツはよく乾いた。
 そよ吹く風にゆれる白百合のようだ。

 そしてもうひとつ。
 メルヴィルの小説「代書人バートルビー」。
 青白いバートルビーの肖像は、生気に欠けまるでリアリティーがない。
 色のない朝顔のようだ。

 今の僕にとっての朝顔は青白く色がない。
 つまり、リアリティーがなく生けることができない。

 夏の到来。
 今年は朝顔の形なき形を捉えることができるだろうか。

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# by eguchi_gisyu | 2017-05-22 03:24 | 随想
2016年 12月 28日

言葉と経験

 もう何ヶ月も花鋏を握っていない。
 実は花をはじめた頃から花を切るという行為には懐疑的であった。

 先人達は宗教的な尊敬をもって花を見、花を切り、花を生けてきた。
 僕もこの思想のもと、花を見、花を切り、花を生けてきた。
 しかし、それは観念的な言葉の理解であって経験ではない。
 騙し騙し花を生けてきたといってよい。

 師の言葉が僕の経験となり、再び花鋏を握る時はいつだろう。
 それまでは陶淵明のように破れた籬の前に座して花と語ろうと思う。
 経験が言葉を定義できるまで。

 古人が云う「草木みな物言う」と。


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# by eguchi_gisyu | 2016-12-28 21:58 | 随想
2016年 04月 25日

感会記/あるかなきか

 牡丹の美しさという「もの」は、あるかなきか。

 貫之の辞世となった句より。
 「手にむすぶ
  水にやどれる
  月かげの
  あるかなきかの
  世にこそありけれ」宜舟書

  器/ボヘミアングラス、香合盆
  花/たくさんの牡丹

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# by eguchi_gisyu | 2016-04-25 01:04 | 会記「よい時によい友と」
2016年 04月 21日

称名・西南へ

 空を見上げ咲くハナミズキを生け、
 阿弥陀仏に帰依する。

  供物/灯明、香、ハナミズキ

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# by eguchi_gisyu | 2016-04-21 00:57 | 会記「よい時によい友と」
2016年 04月 14日

薬師/東方より

 瑠璃の杯、一献傾ける。

  花入/バカラ切子
  花/白く清らかな「一輪草」


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# by eguchi_gisyu | 2016-04-14 00:40 | 会記「よい時によい友と」