「観花」宜舟 gishu

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2015年 07月 10日

web花講座「古語拾遺」vol.57【日本の花の思想史】随想/枯淡と装飾

 美の好みは一定しないものだ。
 中世室町は枯淡を、近世江戸は装飾を好んだ。
 例えば、この好みは水墨画と金泥画、能と歌舞伎の違いであろう。
 そして、花でいえば「たてはな・なげいれ」と「立華・生け花」であろう。

 枯淡と装飾が調和したのが安土桃山である。
 安土桃山といえば豪華絢爛な城や狩野派の金泥画を思い出すが、一方、利休の草庵や等伯の水墨画を認める寛容さがあった。

 信長は「夢幻の如く」と今様を歌い、秀吉は自らの死を「夢のまた夢」と歌い遺した。
 欲や執着はあるだろうが、どこか「さらっと」して「カッコイイ!」。

 「わび過ては、さわやかになきものなり」南坊録

 枯淡と装飾が調和して、わびた物寂しさを飾る。
 そんな「さらっと」して「カッコイイ!」日本であってほしい。

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by eguchi_gisyu | 2015-07-10 16:13 | web花講座「古語拾遺」 | Trackback | Comments(0)
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