2014年 08月 27日

web花講座「古語拾遺」vol.46【日本の花の思想史】花の御所・足利義満

 平安から鎌倉へ。政は公家から武家へ変わった。
 鎌倉は頼朝の死後、陰謀と暗殺が繰り返された。
 そんな中、再び公家と武家が対立、南北朝の動乱へ。
 そして、動乱を治めたのは坂東の武者「足利」であった。
 室町の始まりである。

 平家物語の一節「唯春の夜の夢の如し」。
 平安朝の栄華は春の夢であった。
 しかし、その春の風を追う猛き者がいた。
 室町幕府三代将軍・足利義満である。

 義満は屋敷に多くの花を植え、これを瓶にさす遊び「前栽」など、
 王朝風な雅な遊びを好んだ。まさに花の御所と呼ばれた人である。

 この「妍(美しさ)を競う」遊びこそ春の夢であり、
 こういった執心を捨てさる慎みを説いたのが
 栄西、法然、親鸞、日蓮、道元、一遍の鎌倉新宗教であった。

 やはり、人は富貴に憧れるのであろうか。

 まだまだ「わび」の花は咲かぬ。
 室町末期「応仁の乱」という生と死が介在する動乱を経るまでは…

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by eguchi_gisyu | 2014-08-27 16:57 | web花講座「古語拾遺」


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